Kompira enterprise v1.6.7 をリリースしました。
【動作環境】
- Amazon Linux 2 に対応しました。
- Azure および AWS で KE インストール済みVMイメージの提供を開始しました。
【新機能】
- チャネル型に新しいメソッド pop_message, peek_message, delete_message, clear_messages が追加されました。
- イベントジョブに受信したメッセージを削除せずに参照するための新しいキーワード引数 peek_mode が追加されました。
- ZIP形式のインポート・エクスポートに対応しました。
- インポート時に設定オブジェクトのデータを上書きするオプションを追加しました。
- ディレクトリ形式エクスポートで添付ファイルを YAML に含めるためのオプションを追加しました。
- エクスポート時に添付ファイルを出力しないことを指定できるようになりました。
- 管理コマンド manage.py pop_channel および manage.py peek_channel で処理するメッセージの位置と個数を指定できるようになりました。
- 添付ファイル移行ツール (tools/convert_files.py) を追加しました。
- インストーラ(install.sh)にインストールのみ実施するオプションを追加しました。
- REST-API でのオブジェクト一覧取得時の order_by で指定できる属性に parent_object, description を追加しました。
【変更】
- 【要注意】SSL関連のライブラリアップデートに伴い、リモート端末への Legacy TLS (v1.0/v1.1) での接続が非推奨になりました。
- チャネル型の message_queue に対するアクセスで pickle 化されたバイナリではなく通常のデータが参照できるようになりました。
- エクスポート時のファイル名が kompira_export-YYYYMMDD のように日付を含むようになりました。
- ディレクトリ形式エクスポートで添付ファイルデータを YAML ファイルに含めるのではなく実ファイルで出力するようになりました。
- 冗長構成セットアップ時の Corosync のトークンタイムアウトのデフォルトを 30 秒に変更しました。
- kompirad サービスの内部的な OS レベルのプロセス構成が変更になり、名称に kompirad を含むプロセスの数が増えました(プロセス数を監視している場合はご注意ください)。
- Django 3.2 系に対応するなど各種 Python ライブラリをアップデートしました。
【修正】
- source ライブラリの関数の呼び出しが稀にハングする場合がある問題を修正しました。
- User オブジェクトの enable_restapi に false を書き込んでも auth_token が null にセットされない問題を修正しました。
- チャネルオブジェクトに対するイベントジョブで ?? 記号を用いたガード条件を指定する(例:
<chan ?? pattern>
)と、異常終了する場合がある問題を修正しました。 - 同じジョブフローに対して REST API からパラメータを変えて連続的に実行するとパラメータが正しく渡らない問題を修正しました。
- 冗長構成のセットアップで pgsqlms の構成に失敗する場合がある問題を修正しました。
- export_dir と import_dir により添付ファイルの内容が破損してしまう問題を修正しました。
- クラウド上の一部の OS でオフラインパッケージの作成に失敗する問題を修正しました。
- setup_cluster.sh を実行するディレクトリによっては sync_master.sh, setup_utils.sh が更新されない問題を修正しました。
- –proxy オプション付きで setup_cluster.sh を実行すると冗長構成セットアップに失敗する問題を修正しました。
- 冗長構成で rabbitmq-cluster リソースエージェントの言語設定を修正しました。
【改善】
- マニュアル上でのインデックスおよびクロスリファレンスを改善しました。
- source ライブラリの呼び出しオーバーヘッドが軽減されました。
【注意点】
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v1.6.7 での SSL 関連のライブラリアップデートに伴い、Legacy TLS (v1.0/v1.1) での接続が非推奨になりました。Kompira サーバの OS 設定によっては、Windows 2008R2 など古い Windows に WinRS (HTTPS) で接続できなくなる可能性があります。
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v1.6.7 にアップデートした後に、何らかの理由で v1.6.6 以前にダウングレードする場合は、事前に以下のコマンドを実行してセッション情報を削除してください。この手順を実行せずにダウングレードすると、内部エラーになりログインできない状態になる場合があります。その場合にも下記手順を実行してください。
$ echo -e "from django.contrib.sessions.models import Session\nSession.objects.all().delete()" | /opt/kompira/bin/manage.py shell
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過去のリリースでの注意点については「Kompira Enterprise アップデート時の注意点」を参照してください。