Kompira enterprise v1.6.12 をリリースしました。(製品のダウンロードはこちら)
新機能
- ジョブフローエディタについて以下の機能拡張を行ないました。
- リアルタイムコンパイルによるエラー表示
- エラー箇所の位置情報の詳細化
- ジョブフローの表示画面と編集画面の統一化
- ジョブフロー補完機能の追加
- オブジェクトリンク押下によるポップアップ表示
- テキストエディタのメニューの日本語表示
- それぞれの詳細については以下の資料を参考にしてください。
- ジョブフローエディタの機能拡張に関連して以下の対応を行なっています。
- スクリプトオブジェクトの表示画面についても、ジョブフローと同様に編集画面との統一化を行ないました。
- 型オブジェクトなどの編集画面において、フィールド修飾子をポップアップエディタで編集できるようになっていますが、このエディタにおいて編集時に JSON 形式のエラー位置を表示できるようになりました。
- urlopen でクライアント証明書に対応しました。
- パターンオブジェクトに search メソッドを追加しました。
修正
- 【重要】RHEL9 系の冗長構成で .secret_key の同期に失敗する場合がある問題を修正しました。
- ID指定してプロセスオブジェクトを export_data した時に、全てのプロセスが出力されてしまう問題を修正しました。
- module モードのライブラリの関数の呼び出しに失敗する問題を修正しました。
- 冗長構成でスプリットブレイン状態にあるとき kompirad の起動に失敗する場合がある問題を修正しました。
- プロパティ編集画面で空のグループパーミッションの行を削除して保存するとバリデーションエラーになる問題を修正しました。
- manage.py export_data でユーザ/グループデータが重複して出力される場合がある問題を修正しました。
- 長いオブジェクトパスのディレクトリ中で作成や削除を行った時に CacheKeyWarning が出力され、ルートディレクトリにリダイレクトされる問題を修正しました。
- 冗長構成で resource-agents をアップデートされると冗長構成が正常に動作しなくなる場合がある問題を修正しました。
- ディレクトリの2ページ目以降でオブジェクトを選択して移動して親ディレクトリに戻ると1ページ目に遷移してしまう問題を修正しました。
- 配列に対して * 演算子で積を求めようとすると実行時エラーになる問題を修正しました。
変更
- 【重要】ジョブフロー型定義を一部変更しました。
- “errors” フィールドについて、その型を Dictionary 型 から LargeText 型に変更しました。
- 従来は
{行番号: エラー情報, ...}
というデータ構造でしたが、エラー箇所の位置情報の詳細化のためには適していないため、フィールド型としては LargeText 型に変更して、エラー情報は JSON 化して保存するようにしました。 - このフィールドは “invisible” 修飾子が付けられているため、編集画面や詳細画面では見えませんし、エクスポートデータなどにも出力されません。ただしデータベース上には記録されており、そのデータ構造の変更になりますので、データを直接参照しているような場合には修正が必要になります。
- JS ライブラリのアップデートに合わせて WebUI の変更および機能改善をしました。
- パーミッション編集画面での「ユーザ」と「グループ」の選択肢を select2 化しました。
- スクリプトオブジェクト画面での「ノード」と「アカウント」の選択肢を select2 化しました。
- Array/Dictionary な Datetime/Date/Time フィールドでピッカーを使えるようにしました。
- その他 WebUI の変更点については以下の資料を参考にしてください。
- サポートする rabbitmq-server のバージョンの上限を 3.12 から 3.13 に上げました。
- 冗長構成においてクラスタ開始時に rabbitmq-server の feature flags が有効化されないようにすることで rabbitmq-server 3.13 系でも起動できるようにしました。
- 設定型の Config.data プロパティをジョブフローからアクセスするとき、読み込みには readable 権限、変更時には readable 権限と executable 権限が必要になりました。
- OS標準ではない追加リポジトリはデフォルト有効化 (yum-config-manager –enable) しないようにしました。
- Kompira が追加したリポジトリはデフォルトでは無効にしておくことで、インストーラ外で “yum update” などを実行しても、無効リポジトリのパッケージが不用意にアップデートされることを防ぎます。
- これまではインストール後に有効であったが、今後はインストール後に無効になるリポジトリは以下のとおりです。
- epel, pgdg*, modern-erlang*, rabbitmq-server*
- [冗長構成の場合]ただし、HA リポジトリは OS 標準のものと考えて、従来通りデフォルト有効化にしています。
- インストーラ外で追加リポジトリのパッケージのアップデートをしたい場合は、明示的なリポジトリの有効化指定が必要になります。
- JSの翻訳データとして javascript-catalog の代わりに django-statici18n を使うようにしました。
その他
- 利用している JS ライブラリを更新しました。
- アップデート
- bootstrap: 4.5.2 -> 5.3.3
- select2-bootstrap4-theme: 1.3.4 -> select2-bootstrap-5-theme: 1.3.0
- tempus-dominus: 4-53.0 -> 6.9.4
- moment.js: 2.27.0 -> 2.30.1
- jquery: 3.5.1 -> 3.7.1
- jquery-ui: 1.12.1 -> 1.14.1
- dependsOn: 1.0.1 -> 1.5.1
- js-cookie: 2.2.0 -> 3.0.5
- jsrender: 1.0.6 -> 1.0.15
- jstree: 3.3.8 -> 3.3.17
- codemirror: 5.48.0 -> 5.56.18
- 追加
- popper: 2.11.8
- 削除
- bootstrap-select: 1.13.16
- アップデート
- 利用している Python ライブラリを更新しました。
- 追加
- django-statici18n ~= 2.6.0
- 削除
- django-tempus-dominus ~= 5.1.2.17
- 追加
- マニュアルに不自然な位置に空白文字が含まれる場合がありましたが改善しました。
注意点
- OS標準ではない追加リポジトリ (epel, pgdg*, modern-erlang*, rabbitmq-server* など) については、Kompira のインストール後にデフォルト無効化となるようになりました。
- インストーラ外で追加リポジトリのパッケージのアップデートをしたい場合は、明示的なリポジトリの有効化指定が必要になります。
- 過去のリリースでの注意点については「Kompira Enterprise アップデート時の注意点」を参照してください。