Kompira enterprise v1.6.11 をリリースしました。(製品のダウンロードはこちら)
【動作環境】
- 【重要】以下の環境については、新規インストールが出来なくなりました。ただし、インストール済みの環境については、Kompira 自体のアップデートを行なうことは出来ます。
- RHEL 7.X
- AmazonLinux2
- 【重要】Python 3.9 に対応しました。
- 新規インストールする場合は Python 3.9 を Kompira の環境として利用するように構成します。
- インストールする OS によって、Python のマイクロバージョン(3.9.x の x の部分)は異なります。
- 既存のライブラリオブジェクトを流用する場合、Python のバージョン変更に伴って動作が変わる可能性がありますので、十分に動作確認を行なうようにしてください。
- Kompira v1.6.11 以降を Python 3.8 を利用して新規インストールしたい場合は「Python 3.8 を利用した新規インストール」を参照してください。
- ただし、下記の新規サポート対象になった RHEL 9系 および AmazonLinux 2023 環境については Python 3.8 に対応していないため、この「Python 3.8 を利用した新規インストール」手順は利用できません。
- 既存環境をアップデートする場合は Python のバージョンの変更はされず保持します。
- 既存の /opt/kompira/bin 配下にインストール済みの python のバージョンが保持されます。
- Python 3.8 などで構成されている Kompira v1.6.10 以前の環境を v1.6.11 以降にアップデートするときに、Python もアップデートしたいという場合は「Python 3.9 を利用したアップデート」を参照してください。
- ただし、RHEL 7.X および AmazonLinux2 環境については Python 3.9 に対応していないため、この「Python 3.9 を利用したアップデート」手順は利用できません。
- 新規インストールする場合は Python 3.9 を Kompira の環境として利用するように構成します。
- 以下の OS をサポート対象に追加しました。
- RHEL 9.X
- RockyLinux 9.X
- AlmaLinux 9.X
- MiracleLinux 9.X
- CentOS Stream 9
- AmazonLinux 2023 (ただし現状では冗長構成には未対応です)
- PostgreSQL 12 は EOL になったため、PostgreSQL 12 環境でのアップデートでは PostgreSQL はバージョンを更新しないようになりました(既存のバージョンを保持します)。PostgreSQL を 13 以上にアップグレードしたい場合は install.sh に明示的に –postgresql-version オプションで新しいバージョンを指定してください。
- PostgreSQL のアップグレードの詳細な手順については「PostgreSQL のアップグレード手順」を参考にしてください。
【修正】
- PostgreSQL 12 環境でアップデートに失敗する問題を修正しました。
- install.sh で –locale-lang を指定したときにインストールに失敗する場合がある問題を修正しました。
- 深いパスを指定してエクスポートしたデータを別ディレクトリにインポートできない問題を修正しました。
- Type オブジェクトのフィールド修飾子に複数の
#
が含まれていても、テーブル作成時にその Type オブジェクトを参照できるように修正しました。 - Directory.find() メソッドによる文字列型フィールドに対する検索で、前後の空白が無視されてしまう問題を修正しました。
- export_data または export_dir を使用してエクスポートする際、指定したパスによっては同一オブジェクトが重複してエクスポートされる問題を修正しました。
- 名前が長いオブジェクトが存在していても、export_dir と import_dir を使用してエクスポートおよびインポートできるように修正しました。
【変更】
- インストール時に LANG が C/C.UTF-8 の場合はエラーになるようにしました。
- install.sh 実行時に –locale-lang オプションで ja_JP.UTF-8 など適切な LANG を指定してください。
- テーブル画面/プロセス画面/インシデント画面で入力した検索値が strip されないようにしました。
- [merge-v2] manage.py collectstatic 時に –clear オプションを追加して、古い static ファイルが残らないようにしました。
- [merge-v2] javascript-catalog のエンドポイントを /.jsi18n/ から /.jsi18n.js に変更しました。
【脆弱性対策】
- HTTP レスポンスヘッダの Server: にサーバのバージョン情報が載らないようにしました。
【その他】
- バイナリ版インストールパッケージに Python 3.9 でコンパイルした wheel パッケージを含むようにしました。
- Kompira 用 SELinux ポリシー定義を導入してポリシー拒否 (audit.log への AVC メッセージ) の発生を低減できるようにしました。
- rabbitmq のリポジトリを packagecloud.io から rabbitmq.com に変更しました。
【注意点】
- 新規インストール環境では Python 3.9 で Kompira が動作することになるため、ライブラリオブジェクトの動作に影響を与える可能性があります。以下のような場面では、十分に動作確認するようにしてください。
- Python 3.8 以前の環境で利用していたライブラリオブジェクトを流用する場合。
- ユーザが自身で Kompira 環境に追加の Python モジュールをインストールして利用する場合。
- 過去のリリースでの注意点については「Kompira Enterprise アップデート時の注意点」を参照してください。