Kompira enterprise v1.6.9 をリリース

Kompira enterprise v1.6.9 をリリースしました。(製品のダウンロードはこちら)

【動作環境】

  • 【重要】Kompira 環境が Python 3.8 に対応しました。
    • 新規インストールする場合は Python 3.8 を Kompira の環境として利用するように構成します。
      • インストールする OS によって、Python のマイクロバージョン(3.8.x の x の部分)は異なります。
      • 既存のライブラリオブジェクトを流用する場合、Python のバージョン変更に伴って動作が変わる可能性がありますので、十分に動作確認を行なうようにしてください。
      • Kompira v1.6.9 以降を Python 3.6 を利用して新規インストールしたい場合は「Python 3.6 を利用した新規インストール」を参照してください。
    • 既存環境をアップデートする場合は Python のバージョンの変更はされず保持します。
      • 既存の /opt/kompira/bin 配下にインストール済みの python のバージョンが保持されます。
      • Python 3.6 で構成されている Kompira v1.6.8 以前の環境を v1.6.9 以降にアップデートするときに、Python もアップデートしたいという場合は「Python 3.8 を利用したアップデート」を参照してください。
  • 以下の OS をサポート対象に追加しました。
    • Rocky Linux 8.X (8.8 で動作確認)
    • AlmaLinux 8.X (8.8 で動作確認)
    • MIRACLE LINUX 8.X (8.8 で動作確認)

【ソフトウェアのアップデート】

  • Kompira が利用する Python ライブラリを更新しました。
    • paramiko: 2.11.x → 2.12.x

【新機能】

  • テーブル画面で Float, Datetime, Date, Time 型のフィールドを指定してオブジェクトを検索できるようになりました。
  • フィールド修飾子で `Array<T>` 型と `Dictionary<T>` 型についてもデフォルト値を指定できるようになりました。
  • ディレクトリ形式でエクスポートおよびインポートするときの代表フィールドの改行コードの扱いが変更になりました。
  • 管理コマンド manage.py export_dir および import_dir に代表フィールドを読み書きするときの改行コードを指定する –linesep オプションを追加しました。

【マニュアル】

  • メールチャネルの受信モードのデフォルトが ReceiveAllAndDelete であることを追記しました。
  • テーブルオブジェクトでのオブジェクトの検索について追記しました。

【変更】

  • 冗長構成のセットアップおよびアップデートの終了時に pacemaker の開始とリソースの安定を待つようになりました。
  • インストール開始時および kompirad 起動時に可能であれば rabbitmq-server の機能フラグを有効化するようになりました。
  • スケジュール詳細画面に設定された実行ユーザを表示するようにしました。
  • スケジュール詳細画面で設定されたユーザにジョブを実行する権限がない場合は警告が表示されるようにしました。
  • 非表示フィールドのみ変更される場面ではオブジェクトの更新日時は更新しないようになりました。
    • 例えば、コードを変更しないジョブフローやライブラリのコンパイル処理では更新日時は保持されます。
  • put()/get() ジョブで転送先で転送するファイルのファイル名に転送先で利用できない文字が含まれる場合は、転送処理全体を失敗としてユーザにエラーを返すようにしました。

【修正】

  • リモートノードに RSA 鍵を利用して SSH アクセスできない場合がある問題を修正しました。
  • ライブラリ関数の実行中にプロセスを強制終了すると kompirad.log に例外ログが記録される場合がある問題を修正しました。
  • テーブルオブジェクトで所有者で検索する際に指定したユーザが存在しない場合は結果が空になるように修正しました。
  • KEアップデート時にRPMパッケージのアップデートに失敗する場合がある問題を修正しました。
  • SSH 接続元によっては LC_CTYPE が不正になり install.sh に失敗する問題を修正しました。
  • オフラインインストール時に外部HTTPアクセスしている問題を修正しました。
  • put()/get() ジョブで転送するファイル名に一部の記号を含む場合に正しく転送できない場合がある問題を修正しました。
  • put()/get() ジョブでワイルドカードを指定したときに正しく転送できない場合がある問題を修正しました。
  • ライブラリオブジェクトで random.seed 関数が汚染されると以後の非同期処理が正常に動作しない問題を修正しました。

【注意点】

  • 新規インストール環境では Python 3.8 で Kompira が動作することになるため、ライブラリオブジェクトの動作に影響を与える可能性があります。以下のような場面では、十分に動作確認するようにしてください。
    • Python 3.6 環境で利用していたライブラリオブジェクトを流用する場合。
    • ユーザが自身で Kompira 環境に追加の Python モジュールをインストールして利用する場合。
  • ディレクトリ形式でのエクスポート・インポート処理において、代表フィールド(ジョブフローの source フィールドなど)の改行コードの取り扱いが変わっています。
    • 代表フィールドの改行コードはデータベース上では CRLF に、ディレクトリ形式でエクスポートしたファイルは OS 標準の改行コード(Linux であれば LF)になることに注意してください。
    • エクスポートしたデータを github などの外部リポジトリで履歴管理を行なっている場合は、今回のアップデート後の1回については改行コードが差分となる可能性があります。
  • 過去のリリースでの注意点については「Kompira Enterprise アップデート時の注意点」を参照してください。
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