Kompira Sonar のスキャンについて、VMware vSphere 製品(ESXi 及び vCenter)の検出と詳細情報取得に対応するアップデートを行いました。
今までは SSH が有効な ESXi でカーネル情報の一部が取得できるのみでしたが、今回のアップデートにより SSH を有効化することなく vSphere 製品の検出と詳細情報が取得できるようになりました。
(※ vSphere 製品の検出には Ksocket v2.3.0 以上のインストールが必要です)
尚、今回のアップデートでは ESXi や vCenter のホスト情報取得がメインとなっておりますが、今後は内部で動作している仮想マシンの情報取得などもアップデートで対応していくことを検討しております。
取得対応バージョン
2024/07 現在、ESXi、及び vCenter 共に下記バージョンに対応しています。
- 6.5
- 6.7
- 7.0
- 8.0
取得可能項目一覧
VMware ESXi
VMware ESXi で取得できる項目は下記の通りとなります。
- ホスト名
- システム
- ファミリ
- バージョン
- シリアル
- インターフェース
- インターフェース名
- アドレス
- ネットマスク
- MACアドレス
- ベンダ
- カーネル
- 名前
- バージョン
- リリース
- デフォルトゲートウェイ
- ルーティング情報
- メモリ
- BIOS
- ベンダ名
- バージョン番号
- 製品
- モデル名
- シリアル番号
- ベンダ名
- CPU
- ソケット数
- コア数
- プロセッサ数
- モデル名
- クロックスビート
- パッケージ
- 名前
- バージョン
- ソース
- ストレージ
VMware vCenter Server
VMware vCenter Server で取得できる項目は下記の通りとなります。
※ 現在利用している API の都合上、取得できる項目はバージョン情報関連のみとなっております。
- システム
- ファミリ
- バージョン
- カーネル
- 名前
- バージョン
- リリース
VMware vSphere 製品を検出するための設定方法
基本的に SSH や WinRM 等と同様、Ksocket 側に vSphere の認証情報を作成する形で設定を行います。
- Ksocket ダウンロード ページから、最新版の Ksocket をダウンロードします
VMware vSphere API 対応バージョンは Ksocket v2.3.0 以上となっております - 既に Ksocket をインストール済みの場合は上記からダウンロードした v2.3.0 以上にアップデートしていただき、新規でインストールを行う場合はそのままインストールを行ってください
アップデートを行う場合も新規インストール時と同様インストーラー(ksinstall
)を実行することでアップデートが可能です - Ksocket の認証情報設定ディレクトリに移動し、更に
vsphere
ディレクトリに入ります
インストール先がデフォルトの場合、上記ディレクトリはそれぞれ下記の場所にあります- Linux
/opt/fixpoint/ksocket/etc/ksocket/credentials/vsphere
- Windows
C:\ProgramData\Fixpoint\ksocket\etc\ksocket\credentials\vsphere
- Linux
999-example.toml.skeleton
ファイルをコピーし01-esxi.toml
等にリネームします- リネームしたファイルを編集し、
username
とpassword
を必ず設定、それ以外については必要に応じて設定してください
認証情報は基本的に ESXi や vCenter にブラウザでログインする際のアカウントを指定してください
また、ESXi や vCenter へのアクセスは全て VMware vSphere API (vmomi) 経由で行われるため、ホスト側で SSH 等を有効化する必要はございません - Sonar 側で ESXi や vCenter が含まれるアドレスを指定しスキャンを行います
- 正しく設定できている場合、ESXi や vCenter ノードのサービスに
vSphere
が表示され、詳細情報が取得できます
※ 同一ノードに対して vSphere サービス以外(SSH や SNMP 等)で検出を行わないようご注意ください。
同一ノードで複数のサービスを検出した場合、タイミングにより vSphere サービス以外から取得した値で結果が上書きされてしまうことがあります。