Kompira enterprise v2.0.5 をリリースしました。
合わせて ke2-docker も更新していますので、以下もご確認ください。
コンテナイメージ
kompira.azurecr.io/kompira-enterprise:2.0.5
新機能
- ジョブフローに新しい結合子として
~> を導入しました。~> 結合子は、直前に呼び出したジョブの終了ステータス ($STATUS) が 0 以外の場合に呼び出し元のジョブフローに即座にリターンします。- この時の
$STATUS,$RESULT,$ERROR の値は呼び出したジョブの特殊変数の値がそのまま返されます。
- ジョブフローに以下の新しい代入演算子を導入しました。
- 単純代入演算子:
:= - 算術代入演算子:
+=,-=,*=,/=,%= - これらの代入演算子は、左辺の変数が未定義の場合には未定義変数エラーとなり、ジョブフローのコンパイルに失敗します。
- 算術代入演算子は、左辺の変数に格納されている値と右辺式の評価結果の値に対して、対応する算術演算を施した結果を改めて左辺の変数に代入します。たとえば、
[x += 3] という代入ジョブは、[x := x + 3] と同じ意味になります。
- 単純代入演算子:
- ジョブフロー内でコードブロック(関数)を定義して呼び出せる機能を追加しました。
- コードブロックは
{ パラメータリスト | ジョブフロー式 } の形式で定義でき、コードブロックオブジェクトが生成されます。 - 例えば、
[square = { x | return(x * x) }] はパラメータx で与えた数を二乗して返すコードブロックを定義して、そのコードブロックオブジェクトをsquare という変数で持たせることになります。 - コードブロックオブジェクトはジョブフローと同様に実行ジョブで呼び出すことができます。例えば以下のジョブフローを実行すると、コンソールに 81 と表示されます。
[square = { x | return(x * x) }] -> [square: 9] -> print($RESULT)- 詳細についてはマニュアルの「4.5.1.8. コードブロック」を参照してください。
- コードブロックは
修正
- プロセス詳細画面のジョブフロータブで相対パスが正しくリンクされない場合がある問題を修正しました。
- upload() ジョブでアップロード処理にエラーが発生した場合でも宛先フィールドを更新してしまう問題を修正しました。
- ジョブフロー文法チェックで不正な仮想オブジェクトのパスがあるときに 500 エラー (Internal Server Error) が発生する場合がある問題を修正しました。
- spawn() で起動したプロセスをイベントジョブで待ち合わせたときにプロセスの結果が null になる場合がある問題を修正しました。
- オブジェクト新規作成時のアクセス許可の継承についてマニュアルの記載に誤りがあるのを修正しました。
変更
- readOnly モードのジョブフローエディターでも altKey を押しながらリンクをクリックしたときは別ウィンドウで開くようにしました。
- ジョブフローエディターを v2.0.5 で追加された新しいシンタックスに対応しました。
- ジョブフローエディターの編集メニューに「タブ文字の挿入」を追加しました。
- ジョブフローエディターのキーバインドを追加/変更しました。
Tab キーを insertTab (タブ文字の挿入) から indentMore (インデント増加) に変更しました。- 新たに
Ctrl-K Tab に indentAuto (自動インデント)、Ctrl-K T に insertTab (タブ文字の挿入) を割り当てました。
- ジョブフローエディターでの入力補完時に、オブジェクトの属性値やフィールド値を確認しながら補完できるようにしました。
- 複数オブジェクト操作時のリダイレクトで URL パラメータが長くなりすぎないように select_objects を相対パスで指定するように変更しました。
その他
- ジョブフローエディターでの文法解析やインデント操作の精度を向上しました。
注意点
- Ver.2.0.2 でライセンス管理における system_id の算出方法が変わりました。Ver.2.0.1以前からアップデートする場合は、ライセンスを再発行して適用していただく必要があります。








